去年は大阪大会に参加させて頂いたのですが、今年は中国大会の開催地が岡山ということでこちらに参戦してきました。
当大会も雪風が二年生の時からですので三回目となりますが、今年は雪風が四年生、零戦が一年生と、それぞれ高学年の部、低学年の部では最小学年となり、大活躍は望み薄という気持ちがあったので僕としてはあんまり気乗りしない感じでした。それに正直子供たちが対局しているのを待ってるのは嫌な気持ちしかしないし、好きじゃないんですよね。
大会参加者も年々増えていっているみたいだし、どんどん厳しくなっているのは間違いないですし。
そんなわけで両者予選落ちも致し方ないという心持ちでいたのが逆に良かったのか、二人とも三連勝で予選を突破してくれました。
親としては、はるばる岡山まで来たんですから、出来れば決勝トーナメントに足を進めて欲しいというのが本音ですが、特に高学年の部では有段の子でも普通に予選敗退していたりと厳しい状況だったようです。
二人とも予選突破してくれて御の字と言うことが出来ます。
その後、決勝トーナメント一回戦を零戦は勝ち、雪風はシードで抜け、二回戦へと足を進めます。
二回戦は二人とも危なげなく勝ちまして、三回戦。雪風の相手は知り合いの強豪を撃破してきた強者。激戦の末に競り負けてしまい、雪風はベスト16という結果に終わりました。
雪風にはここまできたんだからもう少し勝ち上がって欲しかったですが、当初の目標である決勝トーナメント進出は果たせたのでまあ良しとしましょう。
ちなみに雪風に勝った子はベスト4まで行きました。
あ、零戦は三回戦も勝ちました。
その時まで主に雪風の心配をしていて気づいてなかったのですが、零戦は次が準決勝だったんですよね。知り合いの親御さんに教えて貰って思ってたよりも勝ち進んでいてビビりました。
さて零戦は次局に勝てば決勝戦を舞台上で行えます。しかし相手は兵庫県民の顔見知りで大会等で零戦がよく負かされる相性の悪い子でした。これはもう駄目だ、もう無理だ、とあきらめかけていたのですが、なんとこれに零戦が勝ちまして決勝戦に進出することができました!
育将の方はご存じだと思いますけれど、テーブルマークこども大会の決勝は羽織袴を着せて貰って舞台でプロ棋士の大判解説付きなんですよね。流石に夫婦でテンション爆上がりです!
舞台袖の裏方で準備&待機していると、JT杯を争う中村太地先生と佐藤康光先生の姿を間近で拝見することができましたよ。残念ながら棋戦前ということで会話や写真撮影はNGだったのですが対局前の集中した姿は、静かな闘志を燃やしている様で凛々しかったです。
さて、いよいよ決勝戦が始まりました。
僕たち家族は裏方から関係者観覧席へと移動して零戦の雄志を観戦します。
決勝の相手は地元岡山の子で三年生の有段者。胸を借りるつもりぶち当たるのみです。
先手は零戦だったのですが、自分から角を換えていき戦型は角換わりに決まりました。あの阿部光瑠先生が奨励会時代に得意とした『先手番一手損角がわり戦法』です!
詳しい棋譜はテーブルマーク子供大会公式HPに掲載されておりますのでそちらをご覧下さい。
相手方の攻撃準備を察知して開戦は零戦から。たぶんというか絶対に無理な形の攻めかかり方だとは思うのですが、一手三十秒の早指し、ましてや公開対局では受けきるのは至難の業。殴られる前にぶん殴るのはなかなかクレバーな判断かも知れません。たぶん本人はそこまでは考えてないと思いますが。
とにかく、殴られる前に殴り殺すという鶏攻めで、119手で零戦が相手玉を討ち取りました。
やったー!!
なんと我が子がテーブルマークこども大会岡山大会制覇です!
低学年の部とはいえ一年生での優勝は結構珍しいんじゃないでしょうか。レアガチャですね!ラッキーですね!
賞品に銀製の杯を頂きました。有り難うございます。(テーブルマークの冷凍食品じゃあないんですね)
まあ、実際は大舞台での対局体験のほうが十分以上の賞品になっていると思います。
雪風は弟が活躍しているのを見て、色々と複雑だったようですが、この悔しさをバネにがんばって貰いたいです。もちろん零戦もこの経験を励みに精進して行って貰いたいですね。
目指せ全国制覇!
俺たちの戦いはこれからだ!